【PS Vita】ヴァルハラナイツ3


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(注意!この日記は必ず最後まで読んでください。)

特にシリーズをプレイしてきたというわけでもなく、そもそも5/23は真・女神転生4を買う予定だったんです。
でも、ペルソナ4をプレイしていて悪魔合体とか面倒くさいのが自分に合わないことに気付いてしまいました。
これは困った。
23日は何を買ったらいいんだ!(買わないという選択肢はない)

そこでいろいろ調べていると、目に付いたのがこのヴァルハラナイツ3
ハクスラ要素やお色気要素・・・ゲームの内容だけを見ると、なかなか良い感じ。
でも、PVから直感的に感じるクソゲーの臭い。

見たままの地雷か隠れた名作か、意を決してこのゲームを買ってみることにしました。

そして・・・ゲーム歴約28年の目に狂いは無く、その直感は見事に当たることになったのです。

まず全体の印象として、企画やコンセプトは非常に良い方向だと思うのですが、いかんせん開発の圧倒的技術不足が感じられます。
レベルで言うと一昔前のPS2、もしくはそれ以下の印象を受けます。
グラフィックもVITAの有機ELを完全に殺してくるショボさ。

そしてとにかく、ロードが長い。
「如何にロードを少なく、シームレスにゲームを進行するか」が基本的な考え方になっている昨今、ありとあらゆる場面にロードが入り、それが10秒以上となればゲーム中のストレスは尋常じゃありません。
更に、そんなロード地獄であるくせに、序盤で一番よく利用するショップやギルドが拠点となる建物の最下層にあります。
これはもう、わざとやっているとしか思えない不親切設計です。

UIも衝撃的なダサさです。
ステータス画面などは、とりあえず必要な情報が表示されているだけでユーザーが一番見たい情報が強調されていたり、レイアウトが工夫されているとかそういう事はほとんどありません。
デザイナーに頼む予算がないので、プログラマーがアテで作った画面がそのまま本番に採用された・・・みたいな感じです。
当然ですが、装備品のソートなんて便利な機能など付いているはずも無く、装備で見た目が変わるのにプレビュー画面もなく、装備するまでどんな見た目なのかも分かりません。

ゲームバランスも不親切です。
チュートリアル的な最初のミッションで余裕で全滅します。
また、全滅すると最後に死んだ仲間以外は全員死亡状態でやり直しとなります。
所持金も容赦なく搾取されるので、お金が足りず仲間を生き返らせることが出来ません。
長旅も虚しく、スタート地点まで戻されます。
なのでボス戦等の際はコンテニューは使わずセーブ&ロードが基本になります。
ただ、すんなりそういう対策が出来ないのがヴァルハラナイツ。
一部では「この後ボスだよ」と教えてくれるのですが、エリアに移動した瞬間に戦闘が始まりボコボコにされることも少なくありません。

お色気要素のキャストも斬新。
公式ページを見ると、キャバクラのような店があってそこで女の子とコミュニケーションを取るのかと思いきや・・・
普通のアイテムショップも、まず女の子に指名料を払うことから始まります。
つまり、300円で売っているアイテムが欲しいのに300円を持ってお店に行っても買えません。
店員(キャスト)への指名料が必要になるからです。
当然序盤はお金に余裕もないので、そんなお店で買い物をすることが出来ません。
そこで、指名のない囚人エリアで買い物をすることがメインとなるのですがこれが前述したように最下層にあるので、辿り着くまでにロード画面を数回見なくてはいけません。
マゾいです。

と、欠点を挙げればキリがないこのゲームなのですが
なぜかプレイがやめられません

目立つのは不親切な点ばかり
なのにプレイが止まりません

これは、制作スタッフがこのゲームに込めた根本的な「想い」と、僕の求めるものが合致しているからではないかと考えています。

前述しましたが、全体的にゲームの難易度が高い為に拠点とフィールドを何度も行き来して、敵を倒したりクエストを消化してレベル上げや金策を講じないと、ボスを倒すことが出来ません。
よって、地味な作業をひたすら繰り返すことになります。
序盤では延々と小動物を狩り、小骨を集めて売るのです。
しかし、この地味な作業の積み重ねが結果へとつながります。
その苦労があったからこそ装備が充実しレベルも上がり、苦労していた敵が1撃で倒せるようになっています。
気がつけば「俺強ぇ!」状態になってます。

レベルアップによる、パラメーターやスキルアップのカスタマイズも細かく、自分好みのキャラクターへと成長させることが出来ます。

力が上がれば敵を倒す効率もよくなり、お金の回りも良くなります。
お金が増えれば仲間を雇うことも出来るし(最大7人)、今までは行けなかった「キャスト付」のショップで買い物も出来るようになります。

そう、気がつけば自分はこの世界の住人となっているんです。

こういった苦労が、このゲームへの没入間とか達成感へとつながっているのではないでしょうか。

決して万人にオススメ出来るゲームではないと思うのですが、マーカーが示すことだけやっていればエンディングまで辿り着けてしまうような親切ゲームにはない魅力が詰まっています。

「ちょっと遊んでみたいな」なんて思っている人を容赦なく振り落とす骨太なゲーム・・・
と言えば、なんだか玄人好みな感じがしますが、不親切でダメな部分は本当にダメです。
でもここまでの内容を読んでもまだ挑んでみようという気持ちがある勇者なら、きっとハマること間違いなしだと思います。

dragon様のひとこと
最高級のA5等牛を中学生の家庭科実習で調理しちゃった!みたいなゲーム。

 

ヴァルハラナイツ3
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