立ち食いうどんから学ぶ大事な事


udon

近所の商店街に各メディアからの取材も受けている有名な立ち食いうどん屋があるんですね。

「立ち食い」と聞くと「味」よりも「値段」や「スピード」を重視するように思いますが、ここは注文を受けてから揚げる天ぷらやつゆも関西風・関東風が自由に選べる等こだわりが見られ、多くの食通も認めた「ネオ立ち食い」として地元民ならず遠方からもお客さんが食べに来るほどです。

最近は「立ち食い」ながらもこだわりのある店は増えてきたように思いますが、ずいぶん早くからそれを実践していたお店です。

実際引っ越してきた当初は何回か行きましたし、確かにあつあつの天ぷらやおつゆは味覚音痴の僕でも「立ち食い」以上のクオリティだなと感じていました。

しかし、ある時から店に異変が起きました。
いや、たまたまそれに遭遇しなかっただけで昔からなのかもしれませんが、僅か数人しか座れないカウンターの端に店の人の子供と思われる子が陣取り、携帯ゲームをして遊んでいるのです。なにやら宿題のようなノートも広がっています。

また、その他にも子供が出入りしていて、それに対してお母さんが厨房の中から怒鳴ったりする声が聞こえます。
かなり狭い店内なので、厨房といっても目の前です。
そんな狭い店舗の中で日常の家族のやり取りが繰り広げられていて、アットホームと言えば聞こえはいいですが正直落ち着いて食事を取ることができません。
厨房にいる二人のおばさんが、ぐちぐちと喧嘩をしている時もありました。

そんな現場に遭遇してからというもの、その店に足を運ばなくなりました。
心なしか、味も落ちたように思います。

下町の商店街では老舗の店が潰れ、そこにチェーン店が建つような状況が増えてきました。
なのでこのような個人店には同じ自営業として頑張って欲しいし、応援したいという想いがあります。
しかし、それはお店としての努力が見える場合であって、ただただ惰性で「そこにある」だけでは魅力も風化してしまいます。

もしかしたら、僕が訪れた時にたまたまそうだったのかもしれませんが、お客さんは毎日来るものだし常連さんばかりが集まるわけではありません。

「初心忘れるべからず。」

ジャンルは違いますが、フリーランスをはじめて約10年が経ちました。
WEBやデザインの世界は日々流行やソフトウェアが進歩したりと動きの激しい世界です。
もちろんそれらの情報をキャッチするのも大切な事ですが

・お客さんと気持ちよく仕事をする
・また頼みたいと思ってもらう

いくら良い技術とセンスと環境が揃っていたとしても、人とのつながりが絶たれたらそれでおしまい。
実は仕事って、それが一番大事なんだと改めて気付かされました。

dragon様のひとこと
もちろんそれも大事なんだけど、お前はもっと腕磨いてから言おうな!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

コメントフィード

トラックバックURL: http://www.dragon3000.com/wp/wp-trackback.php?p=287