生まれて初めての歌舞伎を見てきた


kabuki

みなさん、歌舞伎ってどんなイメージですかね?

「難しいものじゃないので気軽に見に来て下さい!」っていう宣伝文句はよく聞きますが、やっぱり足を運ぶとなると腰が重いですよね。
1度は見てみたいなという漠然とした興味はあるのだけれど、なんか躊躇してしまう。

基礎的な知識が必要(あった方が良い)とか言われちゃって1ハードル。
劇場まで足を運ぶので2ハードル。
ご年配の人が見に行くイメージで3ハードル・・・

とにかく、簡単に「週末歌舞伎行かね?」「いいねぇー!」とはならない。

何せ、この時点で僕が持っている最近の歌舞伎の知識と言えば

・スーパー歌舞伎とかいう、歌舞伎の常識を覆すなんだか凄いのがあるらしい
・昨年亡くなった勘三郎の舞台は斬新で、海外公演やミュージカルを取り入れたりパトカーが出てきたりする
・阿部サダヲ率いるグループ魂の「中村屋」みたいに、常連のお客さんがなんか言う

本当に、こんな程度なんですから・・・

そんな僕が、誘われたのがきっかけで銀座の歌舞伎座に「八月納涼歌舞伎」を見に行ってきました。

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 納涼歌舞伎がなんたるかも良く分からず、とりあえずOKしてしまったのですが、こんな知識で出向くのはさすがに危険すぎると思い軽く調べてみました。

納涼歌舞伎とは(以下、ネットから得た情報で超意訳)

・昨年に急逝した中村勘三郎が中心となってはじめた、若手花形の為の興業
・分かりやすい感じのが多く、初心者向け
・普段の歌舞伎に比べて値段もちょっと安め

というものらしいです。

なるほど、それならばと無理に知識は入れずに新鮮な気持ちで見る事にしました。 

さて、当日。
外からしか見た事のなかった歌舞伎座にいよいよ足を踏み入れます。
と言っても、僕が今まで見たのは旧歌舞伎座でリニューアル後の外観も初めてだし、中に入るのも当然初めて。
初めて尽くしの歌舞伎観覧となったわけです。

今回の席は比較的リーズナブルで初心者にもおすすめの3階席。
舞台からの距離は若干ありますが、劇場全体の雰囲気が見渡せて良い感じ。
こういう現場に来ると、否が応でもテンション上がりますね!

初めてなので一応音声解説ガイドなんてものも借りつつ・・・いよいよ始まりました!
幕が上がりライトアップされた華やかな舞台が登場すると、一気にその世界に引きずり込まれます。

今回見たのは「第3部(夜の部)」の「狐狸狐狸ばなし(1時間40分)」と「棒しばり(30分)」。
こういうとなんだか古臭い感じがしますが、要はコントとミュージカルコントです。

歴史がどうこうとか、そういう難しい話では無くて笑いあり、下ネタあり、ホラーあり、サスペンスあり、ダンスありのエンターテインメントです。

うん!これは面白い!

あまり深く調べて行かなかったので、次の展開がどうなるのかワクワクしつつ、声に出して笑ってしまうような場面もあり、全く飽きることなく時間が過ぎて行きました。

物語もおもしろかったのですが、何よりもはじめて見る歌舞伎の舞台。
シーン毎に幕が下り、上がるとセットが丸々変わっている様に驚き、雰囲気作りのライトや紙吹雪や生演奏の演出も素晴らしかったです。

そして何よりも「中村屋!」「待ってました!」等の合いの手が生で聞けたのも感動。
なるほど、これは素人には出来ない。
次にどういうセリフや展開が来るのか熟知してないと、舞台を汚すだけのガヤになってしまう。
こちらはこちらで、鑑賞側としての「プロ」を見させて頂きました。

そんなわけで、人生初の歌舞伎鑑賞はとても楽しく、思い出深いものになったのです。

それぞれの演目に関しての言及は避けますので、是非ライブで味わってみてはいかがでしょうか?
飲み代を1回セーブして、見に行く価値はありますよ!

※完全な素人が独断で書いてますので、間違った知識や表現等ご了承ください

dragon様のひとこと
次は2階席で!


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